Last modified: Sat May 30 07:38:08 JST 2020
[新型コロナウイルス関連情報に戻る]警告:説明しづらいですが花王は最近になって突然に、ハイターの有効塩素濃度は2%として希釈率を消費者に案内してきました。
(製造時の濃度) | 以前の案内(魚拓) | 厚労省のマニュアル (PDF の p.90) | 様々な行政機関が出している案内 | 最近現れた花王のQ&A |
6% | 5% | 5% | 6%と5%がある | 2% |
花王に問い合わせた結果、「様々な保管条件を考慮し、必要な濃度となる希釈の目安をご案内させていただいております。」とある通りです、すなわちQ&Aの内容で正しいとの主旨で回答を頂きました。よって
となります。
なお私が花王に問い合わせをした後で、花王のQ&Aが大幅に追記されました。お陰で「プロ用のキッチンハイターは製造時に6%と御社のHPに書かれているのに家庭用のキッチンハイターは製造時に何パーセントあるのかすら隠すのは家庭用は低グレード品だからでしょうか? そうであれば、景品表示法に違反の優良誤認ではありませんか?」などとメールを出す必要がなくなり安堵しました。もっとも、Q&Aの通りですと実力として有効塩素濃度は2%くらいはあるとみなしていいのですかという回答は拒否でしたが、これ以上はしょうがないかなと思いました。
病院用ハイター
メディカルハイター
このように、名前こそ「ハイター」となっていても、何が違うのか判らないほど成分が同様な製品から似ても似つかない成分の製品まで色々あるので、利用者は困ります。
物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であることが分かっています。と記載されています。
塩素系消毒液の希釈方法
この解説動画も、最近現れた花王のQ&Aが正しければ濃度が間違っていますね。5%など無いので。ラベルは貼ってあったけどあれは花王製品。
病院用ハイターの場合で考える。もし濃度6%なら、計算すれば、0.1%の溶液を作るには60倍の希釈でなければいけない。しかし、介護施設のためのノロウイルス対策〜予防から対応まで〜を見ると、50倍に希釈すべきとメーカーが指示している。これでは計算が合わないように思われ、どう希釈すれば正しいのかわからなくなり、混乱する。これは、濃度6%というのは花王の工場出荷時点の話であり、それが流通し消費者の手元に置かれれば濃度保証は無い。50倍に希釈すべきと花王が指示している事は、使用時には製品の有効塩素濃度が5幾らか低下はしても5%程度はあると仮定して計算している事になる。 ← 冒頭に書いた通り、最近になって花王は濃度2%だと案内をしてきました。
キッチンハイター、および、ハイターに関して花王の花王の塩素系漂白剤で、次亜塩素酸ナトリウム0.05%、0.1%の液は作れるの?を見ると、1リットルに50mlで0.1%以上とりますが、これだと原液の濃度が2%になってしまい計算が合わないです。花王に問い合わせています。
私は根拠に疑念があると感じています。
厚生労働省の新型コロナウイルスに関するQ&Aには物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であることが分かっています。と記載されています。
Simple disinfectants can kill the virus making it no longer possible to infect people.とある。参考訳としては、普通の(特殊なものではない)消毒薬でウイルスを殺し人に感染しないようにできる、あたりになる。
金属腐食性があるのでドアノブなど金属部分の消毒後は十分に薬剤を拭き取る必要がある。(ノロウイルス - 厚生労働省より)
大量調理施設衛生管理マニュアルは平成29年6月16日付けて改正され、以下の要求が追加された。 (赤字は筆者が付したものである)
野菜及び果物を加熱せずに供する場合には、別添2に従い、流水(食品製造用水注1として用いるもの。以下同じ。)で十分洗浄し、必要に応じて次亜塩素酸ナトリウム等で殺菌注2した後、流水で十分すすぎ洗いを行うこと。特に高齢者、若齢者及び抵抗力の弱い者を対象とした食事を提供する施設で、加熱せずに供する場合(表皮を除去する場合を除く。)には、殺菌を行うこと。注2には
次亜塩素酸ナトリウム溶液 (中略) 使用する場合、食品衛生法で規定する「食品、添加物等の規格基準」を遵守すること。
とある。
花王の次亜塩素酸の製品で食品衛生法で規定する食品添加物に該当するのは「月星ブリーチC」となる。逆に言えば、他のハイター製品で野菜や果物を消毒すれば食品衛生法に違反する。
障害福祉サービス等事業者等については「保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)」や「高齢者介護施設における感染対策マニュアル改訂版」をご参照いただきたい。
これ全部に目を通して対応するのは大変ですね。
新聞報道
市販の洗剤にウイルス不活化効果 エタノール、界面活性剤含有で確認 毎日新聞2020年4月22日なお、花王製品ばかりが例示されているのは、
本研究にて評価した製品の選定にあたっては、本研究結果の公開に異議を唱えないことを前提として国内複数企業へ製品サンプルの提供を要請し、同意が得られた企業の製品を使用した。
とある事から、花王以外は「やめてくれ」と言ったのが理由であり、宣伝目的ではないと思われます。
なお、手に関してはアルコールより手洗いのほうが有効だという情報があります。
私は手洗いして非滅菌の使い捨てのゴム手袋をしています。手洗いしてるのとゴム手袋をはめるのでアルコールは使っていません。
ご注意:以下は完全な誤りだったと判明しました。一週間ほどしたら内容を削除させていただきます。(見づらいため)しかし、私はこれは「デマ」も同然の情報だと考えています。理由:
While little is known about this novel virus, the comparable genetic characteristics between the virus responsible for COVID-19 and MERS-CoV suggest that the COVID-19 virus may be susceptible to disinfectants with proven activity against enveloped viruses, including sodium hypochlorite (bleach; for example, 1000 parts per million [ppm] (0.1%) for general surface disinfection and 10 000 ppm (1%) for disinfection of blood spills); 62-71% ethanol; 0.5% hydrogen peroxide; quaternary ammonium compounds; and phenolic compounds, if used according to the manufacturer’s recommendations.とあって、界面活性剤などは言及されていません。
Other biocidal agents such as 0.05-0.2% benzalkonium chloride or 0.02% chlorhexidine digluconate can be less effective.
参考訳:この新規ウイルスについて分かっている事は少ないですが、COVID-19とMERS-CoVの原因となるウイルスの遺伝的特徴を比較すると、COVID-19ウイルスは、いずれも製造業者の指示を守って使用される場合、エンベロープ型ウイルスに対して効果が確認されている、次亜塩素酸ナトリウム(ブリーチ;例として、一般的な表面の消毒の場合は1000[ppm](0.1%)、血液の流出の消毒の場合は10000 ppm(1%)、62ー71%のエタノール、0.5%過酸化水素、第四アンモニウム化合物、フェノール化合物に対し、弱い可能性がある。0.05〜0.2%の塩化ベンザルコニウムまたは0.02%のグルコン酸クロルヘキシジンなどの他の殺生物剤は効果が低いと思われる。
安全データシートの直リンクが張っている件: 花王のHPには会社名を入れてEnterする旨の記述があり従ったがデータシートのダウンロード画面に移らなかった。やむなくHPのソースを見た所、別段アクセス制限されているわけではないためインターネットに公開されているものとみなしリンクを紹介した。
花王は製品の濃度をひた隠しにする方向に変わっているのかもしれませんね。
この記事は、Wikipediaの「ハイター」の記事を見たものの雑学に終始し、どのハイターを選んでどうすれば消毒ができるのか全くわからず現場の役に立たないので改善を試みましたが電光石火で削除されたのでここに書いたものです。Wikipediaを見捨てた理由はこちらになりますが、さして面白い内容ではないのでお時間のある方だけご覧ください。
[新型コロナウイルス関連情報に戻る]