Last modified: Sat Oct 22 20:53:58 JST 2022

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速報:【Amazonタイムセール祭り】旧「Fire HD 8」在庫一掃も?10月30日から11月1日まで開催旧Fire HD 8を投げ売りか、Amazonタイムセール祭り予告に登場という情報がありました。Google Play が動かせる Fire HD 8 の 2020年モデルが安く買える最後のチャンスかもしれません。

Google Play の入れ方を解説する動画やブログが増え、用済み感もあり更新していませんでした。Fire7 は 2019 モデルがまだ使えるので 2022 モデルも買っていませんが、Google Play が動かせなくなったとの情報を見かけます。「(2022年版)New Fire7は従来の方法では無理!確実にGooglePlayストアをインストールする方法を紹介します」という動画では、成功したとあります。ちょっと疑問な気もしますが、私は所有していないので何とも言えません。

Fireタブレットを「Amazon Fire Toolbox」で大幅カスタマイズして使いやすくするという解説もありました。XDA がツールを出しているようです。

Fire Toolbox は、USB ケーブルで操作しているものの、root を取っているわけではなく、結局は Fire Toolbox では4つのAPKをダウンロードしてインストールしているだけのようです。タブクルさんの第12世代FireタブレットにGoogle Playをインストール、Fire Toolbox V29.0を試すのスクショ画像によると、

と入れているだけ。(バージョン不明) よって本質的に、Fire Toolbox だから動くのだという性質のものではありません。とはいえ、動かないようですね。なおタブクルさんは「Google側の承認確認が厳しくなった」ためと解釈していますが、こちらのページによると、Amazon は改変した Google Play services と Google Services Framework をシステムコンポーネントに組み込んでおり、ユーザーが APK をインストールしても、Play ストアが動かないシステムコンポーネントで上書きされてしまうためという意見もあります。OTAを無効にできないと駄目かもしれませんね。

現時点での回避策として、Aurora Storeの利用がユーザー名blaacksheepさんにより提案されています。関係する箇所は以下です。

FireOS 8 has problems with Google Services. I think the only thing you can do is install the first 3 Google Services manually, and then use Aurora to get your apps instead of the Play Store. (Aurora gets it's apps from Google anyway, so they're the same apps.)

これ以上は2022モデルを手に入れて調べないと何とも言えませんが、取り急ぎAurora Storeを紹介したページを幾つか紹介します。

以下は2021年モデルまでであれば通用する古い情報です。

root不要でFireタブレットでGoogle Playを動かす方法

Google Play のインストールの仕方を解説したサイトは他にもありますが、今では老舗となったこのサイトでは、セールスポイントとして

Google Play の APK の選択肢

■ Fire OS 7系(Android 9 相当、コード名 Pie、API level 28)具体的には

は、こちらから APK を 4 つダウンロードして順番にインストールします。旧バージョンのLINEのAPKも上記のフォルダに置いておきましたので、インストールなさる方は拙著 LINE のインストールもご覧ください。

ご注意:私は表記が英語になってしまいまして、ネットで対処法を探した所、4つ目の Google_Play_Store をインストールした後は「起動」ではなく「完了」にして、いったんタブレットを再起動すると良いとしている所がありました。

■ Fire OS 6系(Android 7.1 相当、コード名 Nougat、API Level 25)具体的には

は、現在調査中です。

■ Fire OS 5系(Android 5.1 相当、コード名 Lollipop、API level 22)具体的には

は、こちらから APK を 4 つダウンロードして順番にインストールします。

なぜ Google Play を動かすのか

AmazonのFire系のタブレットに Google Play を入れるか否かはメリット・デメリットがあるので各人で決定していただければと思いますが、メリットとしては、低価格だが制約の多いFireタブレットが倍以上の値段のAndroid機に対抗しうるタブレットに変身する事です。

以下は、通常では動かない Playストア、LINE、Power Point を起動した画面です。 (Word、Excel も無償で動かせます)

   

こちらは Chrome・YouTube・Gmail です。標準の「Silkブラウザ」でネットサーフィンはできますし YouTube の動画も再生できます。標準の「Eメール」も受信すると通知が出て Gmail より便利だと思いますが、事情を知らない人から Chrome・YouTube・Gmail が動かないと Fire タブレットがバカにされる事があるので、それ位は動くとお知らせします。

     

他には、拙著「FireタブレットにGoogle Playを入れる事で動かせる著名ゲームの紹介」などもご覧ください。

本知恵ノートの対象外機種

2014年およびそれより前のモデルに関しては、OSのメジャーバージョンが違うなどの理由でこの方法では動きません。手元に無いので動かす方法も分かりかねます。

Fire TV Stick はこの方法では動作させる事ができませんでした。

インストールの概要

電子書籍をお使いの方は、電子書籍が読めることを確認してください。

Amazon のプライム会員の方は、プライムビデオやプライムミュージックが再生できる事を確認してください。

まだサポートが効くので、電子書籍やプライムビデオ、ミュージックで何か支障があればサポートに連絡して解決してください。あなたはまだ「お客様」です。

microSD カードが入っていたら、抜いてください。(考察)

前述に「Google Play の APK の選択肢」をご覧頂き、お持ちの機種に合う APK を 4 つ、Silk ブラウザを使ってダウンロードします。

「不明ソースからのアプリ」を「許可」へ変えます。(OS のバージョンによって若干、文面が変わります) この操作をしてアプリをインストールする事でFireタブレットは自己責任の端末となります。

APK を順番にインストールします。以下のように、数字の順で入れてください。

1-Google何たら_Ver幾つ.apk
2-Google何たら_Ver幾つ.apk
3-Google何たら_Ver幾つら.apk
4-Google_Playストア_Ver幾つ.apk

すると Play ストアのアイコンがホーム画面に表れますので、表示に従って Google Play の設定をしてください。

忘れずに「不明ソースからのアプリ」を「不許可」へ戻します。これを忘れるとマルウェアの被害に遭いやすくなります。

microSD カードを挿してください。


これだけでは素っ気ないので、後にもう少し詳しく説明します。

APK ファイルのダウンロードが終わっていれば、インストールまで3分22秒、作成済みの Google アカウントの設定に2分32秒でできました。しかし私も初回挑戦の時は手間取って時間を要したので、皆さまにおかれましても落ちついて着実に進められる事をお勧めします。

紹介の APK ファイルは 2018-11-09 に更新しました。

プライム会員の方にインストールする前に確認をお勧めする事柄

Amazon のプライム会員の方は、タブレットを Amazon アカウントに登録して、「プライムビデオ」「プライムミュージック」「プライムリーディング」が正常に動作するか確認なさると良いかと思います。何らかの理由で不具合があった場合に、Google Play を入れた後だとサポートに問い合わせできないため、アマゾンのサポートに助けを求める事はできなくなります。自力で解決するか、工場出荷時にリセットしてからサポートに問い合わせる事になります。

Silkブラウザだけでインストールする手順

※以下の画像は、Fire OS 5系の物です。6系は、手順は大体一緒ですが画面表示は異なります。

APK が 4 つあるので全てダウンロードします。ファイルをタップして2~3秒すると、「この種類のファイルはお使いの端末に悪影響を与える可能性があります。何たら.apkを保存しますか?」と表示されるので「OK」とします。

同様に、残りの APK ファイルも全てタップします。

 

Silkブラウザの場合、そのままだとダウンロードが進んでいるのかどうか分からないので、ブラウザの左上の「三」のマークをタップし、「ダウンロード」をタップします。

これで、APKファイルのダウンロード状況が表示されます。ネットの速度によってはダウンロードに時間がかかります。

4つ共にダウンロードが終わったら、まず 「1-Googleアカウントマネージャー_Ver何たら.apk」をタップします。長押ししたり、ゴミ箱のアイコンをタップすると「削除」になってしまうので、うまく操作してください。

   

「インストールは制限されています」と出るので「設定」とすると、設定画面に移ります。

「不明ソースからのアプリ」を「許可」へ変えます。

「警告」が出ますが「OK」とします。

   

再び「1-Googleアカウントマネージャー_Ver何たら.apk」をタップします。

このアプリケーションをインストールしますか、で始まる長い表示が出ます。画面をスクロールして下まで持っていきます。

 

「インストール」が、オレンジ色に表示され押せるようになるので「インストール」

「アプリがインストールされました」と出るので、「完了」をタップします。

 

次に 「2-Google_Play開発者サービス_Ver何たら.apk」 を選び、同様にインストールします。

その次に 「3-Googleサービスフレームワーク_Ver何たら.apk」 を選び、同様にインストールします。

最後に 「4-Google_Playストア_Ver何たら.apk」 をインストールします。

最後の、4-Google_Playストア_Ver何たら.apk のインストールが終わったら、「完了」としてタブレットを再起動してください。

ホーム画面に現れた「Playストア」のアイコンをタップすると Google Play が起動し、「情報を確認しています」と表示され、しばらくすると「アカウントを追加」と表示されます。無事、Google Play がインストールできました。

 

Google アカウントの設定

「Google アカウントを追加」と表示されます。

既存のアカウントを使うか新しいアカウントを作成するかを問われます。

※ 今回の説明例では、新しいアカウントを作成していますが、既にあるアカウントを使う事も可能です。

新しいアカウントを作成

姓名を決めて「次へ」

生年月日は適当に入れる。性別も入力。

     

ユーザー名を決める。

パスワードを作成

電話番号は「スキップ」

   

プライバシーポリシーと利用規約には「同意する」

Google アカウントは「次へ」

「バックアップと復元」は、私は、そこまでの機能は要らないなと思ったのでチェックを外しましたが、ここはみなさんの良いと思うように選択していただいて「次へ」

     

お支払情報の設定は、「スキップ」を選んで「次へ」としました。無償のアプリならこれで支障無くダウンロードできます。

「利用する」とすると、Playストアが利用できるようになります。

 

さあ、これで Fireタブレットは普通のAndroid機のようにも使えます。

Playストアが利用できるようになったら、ホーム画面から「設定」の「セキュリティ」は「不明ソースからのアプリのインストールを許可する」が有効になっているので、忘れずに不許可へ変更します。

ご注意:Google アカウントを新規に作成する場合、執筆時点から日数が経つと、多少手順が変わるかもしれませんが、基本的には質問内容に従って答えていけばアカウントは作成できます。

以前には

といった点が異なっていました。

Google Play インストール後の設定

アプリのバージョン競合を回避する

運用方法の骨子

恐縮ですが、Fire タブレットに Google Play を入れた場合は、Google Play も Amazon のアプリストアも、共に自動更新はしないで、時々 Google Play 側から手動でアップデートを確認する方法での運用をお願いします。具体的な設定方法は以下です。

Playストア

自動更新周りの設定

を選んでください。

アプリストア

これで誤操作で課金される恐れが無くなり、Playストアで入れたアプリがアプリストア側で自動アップデートされてしまう恐れが無くなり、ブラウザからアプリのインストールに誘導するリンクをタップしたらPlayストアではなくアプリストアが起動してしまい「そんなアプリは無い」とエラーになるという煩わしさから開放されます。

アプリのアップデート方法

結局、Playストアで「自動更新は一切しない」にして手動更新という運用をするしかありませんが、操作はそう難しくはなくて

とするとアップデートの有無を確認に行くので、お手数ですが「時々上記の操作を行う」、で使ってください。

アプリのバージョン競合が発生する理由

同じアプリに対して、Google Play と Amazon のアプリストアの両方が「タブレットにインストールされているアプリより自分が管理しているアプリの最新バージョンほうが新しい」と判断するため、自動で更新される設定にするとアプリの上書き合戦が始まり、「あれ、アプリが動かないぞ」状態に陥ります。

なぜ Google Play は自動更新、アプリストアは自動アップデート無効ではうまく行かないのか

Fire タブレットにプリインストールされている Kindle 等の幾つかのアプリは、たとえアプリストアで自動アップデートを無効としていても、「システムアップデート」という別の仕組みにより問答無用でアップデートされてしまう・・・と判りました。 (実験結果)

Amazon が、Fire タブレットにプリインストールする一方で、他の Android 機用に Google Play でも配信しているアプリは

があります。他にもあると思います。 (増えたり減ったりと変動します)

Amazon は自社で開発しFire タブレットにプリインストールしているアプリを「システムコンポーネント」と呼んでおり、これらは自動アップデートの設定に関わらず強制的にアップデートされます。これを防止するには、システムアップデートを無効にするという通常ではできない方法を取るしかなく、そのデメリットが大きいため、Fire タブレットを使う以上は、システムコンポーネントに分類されるプリインストールアプリはそちらを使い、Google Play 版で上書きされないようにするしかありません。

画像で説明しますと、例えば左の図のように Google Play 側からのアップデートの通知が出たとしても、それではと見に行くと中央の図のように「Kindle」を更新せよと表示されます。しかし、「NHKニュース」や「Yahoo!天気」などと異なり、Kindle は Google Play 版でアップデートすなわち上書きしたら不具合が生じるためできませんので「更新」せずに無視するという、人間の叡智でバージョン競合を避ける必要があります。このようにした場合、Google Play からは常に Kindle のアップデートがあると通知が表示されてしまうため通知として役に立ちませんので、右図のように、通知はオフで運用せざるを得ません。

   

ちなみに、Kindle を Google Play 版で上書きすると再インストール扱いで本が自動的に再ダウンロードとなります。「あれ、本が消えたぞ。なんで再ダウンロードしないといけないのかな」 → 今度は Kindle が「アップデート可能なシステムコンポーネント」と見なされ書き戻される → 「あれ、本が(以下同文)」 → 今度は Kindle が(以下同文) → これをずっと繰り返すので使い物になりません。

こう説明すると「何と面倒な。Google Play なんか入れない方がいい」と考える方もいらっしゃると思います。ええ、それは各人で判断なさってください。とはいえ、競合が生じる原理はややこしいですが、不具合を生じさせないために実際に行う運用としては、繰り返しになりますが

とするだけです。

Playストアとアプリストアの両方にあるアプリ

Kindle など、プリインストールされているアプリと異なり、Amazon は他社が開発したもの、例えば「File Commander」や「らじる★らじる」など、ユーザーの要・不要に応じてダウンロードしてインストールするものは「ダウンロードアプリ」と呼んでいます。これらはPlayストアとアプリストアのどちらからインストールするのが好都合か、ですが、私としては、Playストアからのインストールがお薦めです。両方を混在させると、両方でアプリの更新を確認しないといけなくなり煩雑ですし、後になってどちらからインストールしたのか忘れてしまい意図と異なる方で上書きというミスをしてしまいがちです。「ダウンロードアプリはPlayストアから」と統一してしまう方が簡単です。

アプリストアをおとなしくなせる

ホーム画面から「設定」 アプリとゲーム Amazonアプリケーションの設定 アプリストア Appstoreの通知 アップデートされたら通知する□ のチェックを外す 外部リンクのところをタップし「開かない」を選ぶ

Google Play をお勧めする真の理由

「Amazon のアプリストアが腐っているから」です。品数も客も少なく商品の入れ替えが進まず賞味期限切れが当たり前に陳列されているやる気の無い店のような物です。ですから「アプリストアにあるので Google の Playストアからインストールする必要が無い」とは言えません。例を挙げて説明します。Yahoo! の「防災速報」ですが、かつてはAmazon のアプリストア版は、2014年5月28日版のまま更新されていないバージョンを載せていましたが、いま見たら何と「防災速報」が無い! 北朝鮮のミサイル発射があった際に国民警戒情報が受信できるか否かが話題になりましたが、アプリストアしか使っていないユーザーは防災速報の情報を知ることはできません。温暖化で自然災害も増えていますので、防災速報は Google Play 版でなければ使えないという一点だけでも Google Play のインストールを勧めるに値すると思います。入れないと災害時に避難できず命を落とすことになりかねないので。NHK ニュース・防災アプリも、アプリストアにはありません。

他にも、「アプリストア版がサポート終了してしまう」という問題も起きています。左は 2018年3月でサポートを打ち切られたアプリストア版の NHK World、右は 2020年3月31日でサポートを打ち切られたアプリストア版 Yahoo! 天気です。

 

Fire タブレットは、防災速報もYahoo! 天気も NHK World も、Google Play 経由でインストールすれば正常に動かす能力を持っています。

アプリストア版では放置されているアプリは、実際とても多いです。というよりアプリストア版でも、Playストア版のように随時アップデートされているアプリの方が少数です。Android ユーザーより少ない Fire OS ユーザーにまでアップデートを出し続ける余分の労力を払っても見返りがある一部のメジャーなアプリだけ、というのが現状です。フリーソフト系は野ざらしにされる傾向が強いです。ですから、Fire OS で動くアプリが5万近くあるとしても、大半が英語というのはおいておいて、使いたくない古いバージョンの物が多いです。

同じ名称のアプリが、アプリストアとPlayストアの両方にある場合は、以下の例外的な場合を除きPlayストア版を入れる方が更新されるので好都合です。

  1. Fire用に開発されていると思われるアプリでちゃんと更新されている
  2. 何らかの理由でアプリストア版の方がPlayストア版より好都合な場合
  3. アップデートが頻繁にされているゲームで割安なAmazonコインで課金する場合。(アップデートが遅くイベントに参加できなかった、という場合のほうが多そうですが)

具体的には上記 1. は Amazon Fire TV Remote AppVLC for Fire ですかね。とはいえ、VLC for Android でも支障は無いです。上記 2. は、今はありません。以前は AllConnect というアプリが、アプリストア版だと少し機能が少ないものの広告が出ず試用期限も無しに使えたのですが、今では消えてしまいました。これはミラーリング風に使えるアプリなので新規ユーザーがインストールできないと非常に困りますね…私は過去に費用0円でも購入済み扱いなので今でもダウンロードできるのですが。

ほかの例を示します。左の画像は、アプリストア版のAFN Pacificの「詳細」です。「最終更新日: 2015/8/10」という化石ぶり。中央の画像は、ある日を境にネットワークエラーで動かなくなったというユーザーからのレビューです。この画像をキャプチャしたのは11月22日なので、この時点でユーザーからのエラー報告があるのに一ヶ月放置。右の画像は私のタブレットで追試験としてアプリストア版の AFN Pacific を起動した所です。報告通り、いきなり「Network Failure」と出て全く動きません。再現率100%。要するに、ただの一度も動きません。

   

これは「AFN Pacific」の開発元の問題でしょうか?

左の画像は、同じく11月22日に、Playストア版の AFN Pacific をインストールして「開く」とした所です。ちなみに「アップデート 2017年7月6日」です。中央の画像の通り正常に起動しています。右の画像は、音が正常に出ている所です。

   

みなさんだったら、どちらを入れますか? もちろん私はPlayストア版を入れています。

え? 自分は AFN Pacific なんか聞かないからいいとおっしゃいますか。では radiko はどうでしょう。以下は 2020-08-20 時点にチェックしたものです。

Amazon のアプリストア版Google の Playストア版
開発者による最終更新日: 2013/7/1アップデート
2020年7月16日

2013年版とは豪快…いや、ここまで来ると恐ろしいです。もう Amazon のはインストールして実験する気にもなりませんので、アマゾンのレビューから目についたコメントを幾つか紹介させていただきます。なお、これは悪いのを選りすぐったのではなく、ここの箇所を執筆した当時にたまたま最も新しかった2つを紹介したものです。いや…2つで十分に目を覆いたくる内容でした…

★☆☆☆☆ radiko for kindle?
何なんだこのソフト?地域確認、エリアfree,timefree何も使えない。
福祉まで使っても地域は東京、毎日地域が適当に変わっていて聞きたい地域のラジオが聞けない。
他場所に移っても、情報取得中のままで利用できない。
スマホでは機能するのに、キンドルでは使えない。
アマゾンも責任を持って提供するようにしろよ
★☆☆☆☆ タイムフリー機能が使えない
スマホ版のRADIKOを愛用しているので
fire10 に入れて,ブルーツースで過去のラジオ番組を聞こうとしましたが,
タイムフリー機能が使えないというか無い?
私がRADIKOを使うメインの目的のため,星1つとさせて頂きました

やはり、「2013年版じゃエリアフリーやタイムフリー機能なんか実装されていないだろう」と…私でなくても察しがつくと思いますが…エリアフリーは有料会員限定のサービスですよね…「福祉まで使っても」は、恐らく「福島で使っても」だと思いますが、地域の判定まで正しく動かないようで悲惨としか言いようがありません。とりわけ、好きなラジオを高音質で聞く目的でスピーカーがステレオのFire HD 8 や 10 をお求めになった人も居るのでは、と思うと悲しいです。

そこで Google Play 版で実験してみました。左の画像は、Playストアからインストールした radiko を「開く」としている所です。ちゃんと起動しました。地域判定も正しくなされています。中央の画像は知人が好きで良く聞いている番組をタイムフリーで聞いたものです。右の画像は、プレミアム会員限定のエリアフリーで「ふくしまFM」を聞いたものです。ちなみに過去の番組です。

   

結局、Fireタブレットでも、Playストアの radiko を入れればちゃんと楽しめる、という結果になりました。

また、最近では Skype も、アマゾンのアプリストアで入れたものは使いものにならないとの報告がユーザーから挙がっています。

これらで分かるように「アプリストアのアプリは古過ぎて腐っている」という、非常に深刻な問題があります。ですから、Google Play をお勧めというより、アプリストアがお勧めできないので面倒でも Google Play が動くようにするしか、となります。

Amazon は、Google に対抗してアプリストアという仕組みを作ったのだから責任を持ってメンテし充実させるべきでしょう。最低でもバージョンを更新できない (開発元がわざわざアプリストア版までリリースしてくれない) ならアプリストアを棚卸しすなわちインストールして動くか程度は確認し、動かないとか古過ぎて価値が無いアプリは撤去すべきでしょう。そうしたらアプリの数が1/10ぐらいに減るかもしれません。それも放棄するなら Fire タブレットに Playストアを入れるべきでは。

結局、アプリストアは「電子書籍とプライムビデオとミュージック、後はネットサーフィンぐらいできれば十分に楽しめる」という、Amazon が念頭に置いているエンターテイメント用の端末として使う分には間に合いますが、タブレットとしても高度に活用したい場合は使えないです。


以下の長たらしい内容は、かつて「Google Play のインストール法を紹介して知恵袋で集中砲火を浴び続けた」結果の反論集のようなものですので、気が向いた方だけご覧いただければよいかと思います。

修理不能になるのでは?

要するに APK を 4 つインストールするだけです。別に root を取るような事はしていませんので、万が一何か不具合が出たとしても「工場出荷時の設定にリセット」が効きます。これに関しては、あまりにしつこく「修理できなくなったらどうする!」と言われるので、実際に Google Play がアンインストールできることと、Fireタブレットを工場出荷時の設定にリセットできることを確認しました。

これにより、もしこれまでに述べた方法でGoogle Play をインストールしたFireタブレットが、後日に故障し修理の必要が生じたとしても、修理に出す前に「工場出荷時の設定にリセット」がしてあれば、修理を拒否される事は無いと思います。今の所、私のFireタブレットに関しては何も故障していないので修理に出した事はありませんが。

サポートしてもらえなくなるのでは?

その通りです。Google Play を入れて好き勝手にアプリを入れたり消したりしてたら動作が不安定になりましたどうすればいいか教えてくださいと Amazon に求めるのは無理です。ソフトウェア的には完全に自己責任となるので、OS がらみも含めソフトウェア的な不具合は Amazon には頼らずに自力で解決する必要が生じます。

もっとも、アプリをたくさん入れていたら動作がおかしくなったので初期化して設定しなおす事があるのは、他のタブレットやPCでもありがちな事なので、Google Play をインストールしたFireタブレットだけ例外になるわけではない、とも言えます。

色々なアプリが使えるようになる反面、Google Play を動かしている状態では Amazon のサポートに頼る事はできなくなります。どうしてもサポートを受けたければ、タブレットを初期化し Amazon のアプリストアで入れられるアプリのみに限定して、なお不具合が再発するのであれば、問い合わせをする事も可能です。

野良APKを入れて大丈夫?

Google のデジタル署名がされていますので、野良APKではないし、改ざんされてもいません。readme_utf8.txt に

keytool.exe -list -printcert -jarfile 何たら.apk

として署名を確認する方法が書かれています。keytool.exe は、無償でダウンロードできる Java SDK に含まれていますので、心配な方はご自分で署名を確認してください。

よってこれらの APK ファイルは、Google が用意したものそのままです。署名を確認するか否かは個人の自由ですが、署名を確認する技術力も無いのに「野良APK を入れさせている!」と非難するのは風説の流布にあたるのでおやめください。

セキュリティーが低下するのでは?

Google によってデジタル署名がなされた Google Play 関係の APK をインストールしているだけですので、Google Play に関しては、他の、Google Play が最初から使える Android 機と変わる所はありません。ですから、これを Fire タブレットにインストールすることで「こんな信用のならない APK をインストールすればセキュリティーの低下をもたらす!」のように主張するのであれば、以下の点への説明をお願いします。

これらにきちんと根拠を示して説明できないなら、何ら根拠も無く「セキュリティーの低下をもたらす!」と個人的な思い込みを述べているだけと見なします。

もし、Google がデジタル署名した Google Play の APK も信用できないというなら、他の Android 機もセキュリティーが低いとみなして使わなければいいだけの話ですから、Fire タブレットに Google Play をインストールすることに関して批判するのは矛盾しています。

違法では?

Amazon は「Amazon Androidアプリストアのインストール」として、他社のAndroid機にも「アプリストア」をインストールする事を薦めています。ですから

という理屈は、通用しないでしょう。

全ての人に動かせるとは限りません

今では、どうやったらこの通りにやっても Google Play が動かないという事があるのか聞きたいぐらい位ですが (順番通りにインストールしてくださいと言っているのが理解できず適当にインストールしているか、Google Play のアカウントを指示通りに答えて新規作成する事ができないかのどちらかしか思いつきませんが) みなさんの技術力は様々です。やはりわからないとか疑問が生じるようですと設定はできないと思うので、そういう方は Amazon のアプリストアからインストールできる範囲のアプリでFireタブレットをお使いになる事をお勧めします。年配の人で安価な Fire でタブレットデビュー等の場合も、無理に Google Play を入れた所でアプリを全くインストールしないケースも考えられます。

謝辞

方法を紹介してくださったにゅーひぐらし様に感謝します。「root無しで新しいFireタブレットでGoogle Playが動いた!ヽ(^◇^*)/

新しいバージョンの APK を紹介してくださった Pokemon GO for Kindle Fire の筆者様にも感謝します。

インストールボタングレイアウト問題の解決策に関しては XDA Developers という掲示板の HD 10 (2017) google play store and other .APK installs after Nov 4th update. Post #6 の投稿者さんに感謝します。

iPad を買ったからとFireタブレットを下さった知人に感謝します。テスト機が確保でき作業効率が上がりました。

資料編

内容が長くなったので、実験結果等は資料編に移しました。


変更履歴とでもすればいいのでしょうが、変更箇所が多いので過去の版はこちらを参照願います。


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